過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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27:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:31:25.34 ID:2Z2/dwEo

「あ、そういや大丈夫かな」

 覗き込むようにして人形を見ていた彼の顔に、若干の緊張が浮かぶ。

 彼が危惧しているのは、さきほどの開けようとして転ぶ事件を思い出したからだ。

 この鞄、転ぶ直前に手を離した拍子に、けっこうな勢いで床に落ちたような気がする。

「まずい、どっか壊れてたら・・・」

 これがそう安いものではないことはアンティークや芸術に疎い上条にも容易に想像できた。

 たとえ安価なものであったとはいえ、インデックスのお気に入りには違いない。

 ほとんど食べ物以外をねだらない彼女にして、その何倍もしそうな装飾の一品である。 それに傷をつけてしまえば、彼女はどう思うだろう。

 頭を噛まれるくらいならいいが、もし泣かれたりしたら切腹→火葬ものだ。

 いや、上条が自主的にしなくても、たぶん二人の魔術師が強制して来るに違いない。

 それに上条としても、そんな心が痛い事象は避けたかった。


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