過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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328:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/07/26(月) 02:07:43.16 ID:46.faFwo


「今夜は予定通りに動くわ。準備をお願い」

 蒼星石も強いとはいえ、単身で相手にできるのは強能力者の上位までが限界だ。

 人形と結界。それに加えて『偶像の理論』。大能力者と戦うには、どうしても『偶像の理論』を用いた共振効果――――相似の固体、状況は一定条件化では相互に影響を及ぼす現象――――を使う必要がある。

 調べたところによると、白井黒子は大能力者だ。それも、空間移動と言う、学園都市でもかなり希少な能力の持ち主である。

 物理的な攻撃では対処が難しい。相手にするにはどうしても共振効果のための人形が必要で、しかしそれは厳密に用意しなければ意味がない。

 全力で作業をしているが、流石にこの短時間での準備は無理だった。

 一刻も早く御坂美琴から引き剥がしたい。しかし、焦ればすべてが水の泡だ。

「わかりました」

 頷き、蒼星石が部屋を出て行く。

 体重が軽く、廊下を歩いても足音のしないその背中を見送ってから、

「まったく、翠星石にも困ったものね」

 セーラー服は、やれやれ、と肩をすくめた。

 それから、窓の外に視線を向ける。

「ねぇ、貴女もそう思うわよね」

 ニヤリと笑い、

「水銀燈?」

 と、言った。


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