過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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340:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/07/26(月) 02:25:28.95 ID:46.faFwo




 美琴は路地を駆けていた。

 常盤台が設定している門限はとっくに過ぎ去り、それどころか、日付の変わり目もかなり前に過ぎた時刻。

 スキルアウトのたまり場となっている、街灯もろくにないビルとビルの間を、彼女はまるで見えているかのように全力で疾走する。

 御坂美琴は都市最高の電気の使い手だ。レーダーよろしく力場を展開することで、夜の中でも障害物を把握するのは容易である。

 もっともその領域内に立ち入った者は若干とはいえ痺れるし、電子機器は狂いを生じてしまう。普段であれば美琴もこんなことをしようとは思わないし、やらない。

 にもかかわらず彼女がこの方法を選択しているのは、先ほど件のパソコンで最新情報を入手しようとして、新たな被害者が出たことを知ったからだ。

 ギリ、と奥歯が鳴る。

 被害者は別の学校であったが、電撃使いのレベル4。自身の寮内で倒れているところを発見された。

 美琴が疾駆しているのは、その際に新たに取得した情報『セーラー服の女』を追ってのことだ。


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