過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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339:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/07/26(月) 02:24:24.87 ID:46.faFwo

「……大覇星祭のときみたいに、破ったりしない?」

「うっ!」

 痛いところを突かれた上条の真剣だった表情が、明確に引きつる。

「……」

「い、いやえーと、あのときはその」

「……ナイトパレード……楽しみにしてたのに」

「がふっ!」

 空いた左手で胸を押さえる上条。おちゃらけているようだが、それなりに真剣にダメージを受けているようだ。

 しどろもどろになりながら「でも聞いてくれ姫神! 俺も絶対その約束護るつもりだったんだけど、その」とか言い訳を始めた上条を見ながら、姫神は笑顔を浮かべた。

 いまだ視線を彷徨わせながら「あー」とか「うー」とか言っている上条だが、彼はこの数秒後に言葉を無くして沈黙することになる。

 それは今日の昼から今に至るまで、彼女が上条の前で初めて浮かべた笑みであり――――

「ふふっ」

 ――――上条が見た中で、一番綺麗な、彼女の笑顔だった。 

 


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