過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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38:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/21(日) 15:29:44.15 ID:TgoUeT2o


「まったく、いきなりレディを床に落とすなんて、いつになっても男というのは野蛮なものなのだわ」

「まことに申し訳ありませんでした・・・」

「その上、無遠慮に頬と言わず鼻と言わず突付いてくるし・・・いまの世界の挨拶は、顔をつつくことから始めるのかしら?」

「滅相もございません、すべてわたくしの不徳の致すところであります」

 腰に手を当て、いかにも立腹してますという風情で見下ろしてくる人形に対し、上条がとった対応は男らしい土下座であった。

 もっとも、小さな女の子に少年とは言え大人に近い男がそうしている情景には、男らしさの欠片もないのだが。

 あの平手一閃から5分後の、上条家の情景である。

「・・・あなた、名前は?」

「不肖、わたくし上条当麻と申します」

「じゃあ当麻」

「なんでございましょうか」

「あなたの土下座はとても綺麗で見事なのだけれど、もう許してあげるから頭を上げて頂戴。そのままじゃ話しにくいわ」

「わ、わかりました」

「それと、敬語もいらないのだわ。あなたの普通がその敬語なら、別だけど」

「・・・わかった」

 なんとかお許しをもらって、顔をあげる。


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