過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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上条と真紅
◆zEntDqWLlc
[sage saga]
2010/12/20(月) 00:12:37.78 ID:Rs5RHhoo
一方、
「な、なによアンタ」
と、美琴は上条を見る。
おもいっきり動揺した素振りで姫神にちらりと視線を当ててから、
「こ、これから、デデデ、デートってやちゅっ? い、いい身分じゃにゃいっ」
と、言った。
噛み噛みである。
「……。」
デート。
その単語に、姫神の胸が少しだけ脚を早めた。
そうだ。
そう言われて見れば、この状況は、その、デートと呼ばれる状況に限りなく近い。
休みの午前中に待ち合わせ。そして上条の服装はいつもどおりラフなものだが(これは期待してない)自分は出かける以上、それなりの恰好である。
用件としては見舞いであるが、それでも一緒にお出かけなのは間違いない。それに見舞いとは長居するものではなく、午後までには終わるだろう。
上条の予定はわからないが、すくなくとも自分には何もない。
「…………」
つい、先ほどとは全く雰囲気の異なる、期待のこもった視線を上条に向けてしまう姫神。
「っ」
一方、姫神の表情を視界の端で捉らえた美琴は、なんとも言えない焦燥感が沸き上がってくるのを感じた。
胸の中でいまだ燻っていたモヤモヤが再びざわめき始め、上条に対する視線がきつくなる。
なんでこんな気持ちになるのかは考えない。とりあえず腹が立ったのだ。
しかし、そんな相反する視線を受けた上条は、
「はぁ? そんなわけないだろ?」
と、言った
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