過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
1- 20
432:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:12:37.78 ID:Rs5RHhoo
 一方、

「な、なによアンタ」

 と、美琴は上条を見る。

 おもいっきり動揺した素振りで姫神にちらりと視線を当ててから、

「こ、これから、デデデ、デートってやちゅっ? い、いい身分じゃにゃいっ」

 と、言った。

 噛み噛みである。

「……。」

 デート。

 その単語に、姫神の胸が少しだけ脚を早めた。

 そうだ。

 そう言われて見れば、この状況は、その、デートと呼ばれる状況に限りなく近い。

 休みの午前中に待ち合わせ。そして上条の服装はいつもどおりラフなものだが(これは期待してない)自分は出かける以上、それなりの恰好である。

 用件としては見舞いであるが、それでも一緒にお出かけなのは間違いない。それに見舞いとは長居するものではなく、午後までには終わるだろう。

 上条の予定はわからないが、すくなくとも自分には何もない。

「…………」

 つい、先ほどとは全く雰囲気の異なる、期待のこもった視線を上条に向けてしまう姫神。

「っ」

 一方、姫神の表情を視界の端で捉らえた美琴は、なんとも言えない焦燥感が沸き上がってくるのを感じた。

 胸の中でいまだ燻っていたモヤモヤが再びざわめき始め、上条に対する視線がきつくなる。

 なんでこんな気持ちになるのかは考えない。とりあえず腹が立ったのだ。

 しかし、そんな相反する視線を受けた上条は、

「はぁ? そんなわけないだろ?」

 と、言った


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
808Res/714.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice