過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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529:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2011/09/05(月) 00:52:39.97 ID:S80mhRzpo
「命令よ!」

 否。

 インデックスよりも、ホーリエよりも、セーラー服の魔術の方が早かった。

 首だけを巡らしたセーラー服の視線が、翠星石を捉える。

「防ぎなさい、翠星石!」

 翠星石が糸に引き上げられるように立ち上がった。

「「「!?」」」

 上条たちが息を呑む中、翠星石らしからぬ無機質な瞳が、インデックスを映しこむ。

 予想外の『敵』に、慌てて身構えるインデックス。

 翠が床を蹴った。

 ダン!という音を置き去りに、一瞬でインデックスの眼前に迫る。

 翠星石の構えた左手刀の先端。いわゆる貫き手が、インデックスの左目に向けて槍のように突き込まれた。




 ―――!



 ホーリエの光網が翠星石に向けて放たれる。

 右足に絡んだ光網が翠のバランスを崩し、結果、貫き手の狙いが逸れた。

 銀髪が数条、空を舞う。

 インデックスは身を捻った勢いのままに素早く一回転、

「I I R A N R A!」

 振り向きざま『強制詠唱』を翠にたたき付けた。

 がくっ、とバランスを崩し、前のめりに倒れる翠星石。

 その場から一足だけ跳びのいてから、インデックスは翠星石を注視。

 逃げているとはいえセーラー服から目を逸らす行為がいかに愚かかは重々承知。しかし、いままともに戦えるのはインデックスただ一人。

 そこにある危機の消滅を確認しなければならないのだ。


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