過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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528:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2011/09/05(月) 00:51:02.75 ID:S80mhRzpo
「!」

 インデックスが大きく息を吸い込んだ。

 薔薇乙女や少女人形、セーラー服の密集度が下がってしまったため、『魔滅の声』が使えない。

 ならばとばかりに『強制詠唱』で少女人形とセーラー服の間の魔力伝達を封じようとしたのだが、しかし、声を放つことを躊躇った。

 少女人形の動きを阻害することはすなわち、彼女たちの自由落下を意味する。

 十字教は敵対者へは容赦をしない。

 土御門やステイルのようなエージェントは極端にしても、必要な闘いで敵に対して甘い態度を見せないのは、宗教戦争の歴史から明らかだ。

 それにここで彼女たちを逃がせば、被害に遭うのは自分たちだけでは済まない可能性も高い。

 しかし、インデックスは十字教徒であるとともに、インデックスという人間だった。

 セーラー服の正体はわからないが、蒼星石が砕ければ真紅と翠星石は哀しむだろう。美琴に関係していると覚しき少女人形が倒れれば、本人に何らかの影響を及ぼすかもしれない。

「っ、っ、っ!」

 『強制詠唱』は詠唱されない。



 ―――!



 迷うインデックスの傍らで、ホーリエが再び発光した。

 先ほどよりも回復したのか、強く放たれた赤光が網状に広がり、ひと数人を抱え込めるような網を形作る。


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