過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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553:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2011/12/03(土) 17:25:50.78 ID:Mpqpbi4Ho
(空耳……?)

 余りにも小さな声は、姫神もはっきりと聞こえたわけではなかった。

 後ろを見れば、真紅も翠星石もインデックスも、上条の声に気がついていない。

 空耳か、と思い、上条に視線を戻すと、

「……て」

 彼の口元が、何やら動いているのが見えた。

「……さか、……る」

 声は小さく、言葉は途切れ途切れ。うまく聞き取れない。

 耳を近づけ、息を潜める。

 すると、今度は聞こえた。

「……みさか、無茶するな。……待ってろ」

(――っ)

 彼が呟いたのは、超電磁砲の名。

 冷たく暗い感情で胸の中がザワリと疼き、頬が強張るのがわかった。

 気を失ってもなお美琴を心配する彼に、胸の奥から沸き上がる感情を抑えきれない。

 昨夜の公園の自分たち。

 朝に見た彼ら。

 護られるだけの自分と、戦う力を持つ『超電磁砲』

 陰と陽を顕すような対比に、胸が痛んだ。


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