過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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554:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2011/12/03(土) 17:27:53.77 ID:Mpqpbi4Ho

 彼は誰にだって、こんな顔をする。

 彼は気を失っても、こんな顔をする。

 それが彼だ。

 彼が命をかけて救い出す相手はみんな、彼のこんな表情を知っている。

 そう思うと、悔しくて仕方がなかった。

 インデックスも。

 きっと、超電磁砲も。

 上条にとっては、誰が特別というわけでもなく、逆に言えば、みんなが特別だから、命をかけて他人を救おうとする。

 彼が自分を助けたことも、まったく特別なことではない。

「……」

 昨日と今日でわかったことは、大覇制祭の病室で覆したはずの劣等感は、未だ胸に巣食っているということ。

 自分は何もできない。

 そんな己の根底に流れる考えは、いくつかの影響を受けながらも、未だ完全に払拭さることはできていなかった。

 自分は何も成長していないのだ。

 二度も死に掛けて――――いや、確実に死んでしまうはずのところを奇跡に助けられても、なお。



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