過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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57:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/21(日) 15:45:12.26 ID:TgoUeT2o


「真紅、大丈夫か!?」

 相手の放ってくる羽は、とてもじゃないが目でおえる速度ではない。上条は反射だけで羽をよけているのである。

 飛んでくるシステムはわからないが、おそらく魔術によるものだ。もしくは、能力か。いずれにしても異能には間違いない。

 だが、それが異能であり、打ち消すことができると言っても、それと上条の防御行動とは繋がらない。

 超電磁砲を上条が防御できるのは、指の向き先で射角がまるわかりなこと、電気的特性ゆえに突き出した右手に電撃が集中すること、コインとともに放出される電撃の一部に幻想殺しが触れればそれだけで全て無力化できること、という好条件が揃っているからだ。

 黒い羽に、そんな特性を期待するほど楽天家ではなかった。

 何より右手はひとつだけだ。同時に複数飛んでくる羽には対処できないのである。

「ええ、私は」

「人のことの心配をしている余裕があるのぉ?」

 水銀燈の声が、真紅の言葉を遮った。

 慌てて視線をあげる上条。

 テーブルから飛び立つように、水銀燈がこちらに文字通り『飛び掛って』きていた。

「!?」

 さらに、その姿を見た上条の顔が引きつる。

 いつのまに取り出したのか、どこに持っていたのか、その両手には大振りの剣が握られていたのだ。

「ちょっ、どこからっ!」

 そんな抗議の声を無視して、一飛びで間合いを詰めてきた水銀燈の手が、剣を振り下ろした。



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