過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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56:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/21(日) 15:42:47.17 ID:TgoUeT2o

「はじめまして、人間。わたしの名前は水銀燈。誇り高き薔薇乙女の第1ドール」

「・・・・・・」

「よろしくねぇ。そして、」

 その言葉に合わせ、ぶわっ、と音をたてて、黒い翼が持ち上がる。

「!」

「さようならぁ」

 水銀燈の翼から、数条の黒い羽が飛び出した。

 その鋭利な根元を前に向け、一直線に上条に向かう。

「うおっ!」

 床を左に蹴る上条。一瞬遅れて、いままで上条の頭があった場所を羽が凪いでいく。

「あら残念。その不細工な顔を、もっと見れるようにしてあげようと思ったのに」

 羽をかわされた水銀灯が、ばさり、と再び翼を羽ばたかせた。

 移動した上条に正対し、まだカップが載ったままのテーブルに着地する。

「やめなさい水銀燈!」

「おばかさぁん。なんでやめる必要があるのぉ?」

 翼がさらに大きく羽ばたいた。

「もうアリスゲームは始まっているのよぉ? わたしと会えばこうなることくらい、わかってたでしょう」

 再びの射撃。

「くっ!」

 対する上条は崩れたバランスを床に手をつくことで整えると、再び床を蹴る。

 一閃する黒羽を横目に、リビングからキッチンに飛び込んだ。

 置かれている棚に手を突き、さらに跳躍。キッチン中央付近で体制を立て直すと、右手を構えながら真紅に視線だけ向けた。


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