過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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767:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2013/05/21(火) 01:44:32.72 ID:BCdppM12o

「お……ねぇ、さま……!」

 未だ少女人形から受けた電撃の影響で動けない白井が、倒れたままアウレオルスを睨み付ける。

「まだ意識があったか。貴様は確か、瞬間移動を使えたな」

 アウレオルスの前髪が音を立て、白井の悲鳴が一声、響く。

 白井が意識を失ったのを確認し、アウレオルスは再び真紅に向き直った。そのまま真紅に近づこうとして、その眉が持ち上がる。

「『吸血殺し』?」

 真紅を背に、巫女服の少女がスタンロッドを構えてアウレオルスを睨みつけていた。

「よせ……姫神……!」「だめ、逃げなさい、秋沙!」

 上条と真紅が叫ぶ。

 上条は瞬間的に立ち上がりかけたが、膝にまったく力が入らず、すぐに倒れてしまった。

「唖然。この有様を見ても、まだ抵抗するか。だが少年の忠告に従ったほうがいい。貴様の力量では足止めにもならない。大人しく真紅を渡せ」

「……」

 しかし姫神は、上条の、真紅の、そしてアウレオルスの忠告のいずれも無視して、大きく踏み込んだ。

 長い髪をはためかせて、スタンロッドを振り下ろす。

「遅い」

 しかし、アウレオルスは余裕の動きで回避。

 すぐさま懐に踏み込んで、顎先を掌底で打ち抜いた。

「うっ!」

 悲鳴をあげることも出来ず、あっさりと膝から崩れ落ちる姫神。黒髪が、俯せた背中にふわりと舞い降りる。



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