過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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777:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2013/06/04(火) 20:19:19.55 ID:pKbsmVrKo

「ローザミスティカ。お前たち『薔薇乙女』の根源だ」

 ローザミスティカが永遠の命かと言えば、答えはノーである。

 真紅たちとて、その存在は有限だ。

 他の『薔薇乙女』にローザミスティカを奪われれば、そうでなくても身体が朽ちてしまえば、その活動は停止する。

 だが逆に言えば、そうでなければ存在が滅することはない。

 永遠ではない。しかし、永きモノだ。

「……ローザミスティカが目当てなら、なぜこんな手間のかかることを?」

「残念ながら私には――というよりも、オリジナルにすらその合成は叶わなかった。『黄金錬成』を使えば可能だったのかもしれないが、悄然、それでは順番が逆になる。オリジナルは作り出す意味を見い出なさかった」

「順番?」

「オリジナルの目的は禁書目録の解放。そのために必要な永遠を得るために、当初は『薔薇乙女』とローザミスティカを求めたのだ。……もっとも、その時にはすでに『薔薇乙女』は昇華されていたので、諦めたようだが」

 『薔薇乙女』は永い時を生きる。すなわち蓄積される記憶は人間を遥かに声、禁書目録がかつて陥っていた状況を覆す可能性を持っていると言えた。

 ローザミスティカも、解析次第では永遠に至る道のりを得ることが出来たかもしれない。

 いずれも、アウレオルスが吸血鬼に求めたものを備えている。

「でも、あなたはローザミスティカを作成できた、というわけね」

「否。作り出したのは私ではない」

 アウレオルスは一旦言葉を切り、

「真紅、お前だ」

 と、言った。



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