過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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102:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/13(木) 12:43:34.02 ID:Al96rPapo
 そして、メールアドレスを交換して帰路についた。
 僕と央輝は同じ田松市なので、とりあえず同じ電車にのる。
 言葉はあまり交わさなかった。
 田松市について、僕が家に向かって歩き始めると、央輝も僕について歩き始めた。
 ……もしかして家はこっちの方向なのかな?

智「……央輝の家って、どのへんなの?」

 試しに聞いてみると、僅かな沈黙の後に答えが。

央輝「気にするな」

 とはいっても、気にする。
 こんな黒尽くめの女の子が近くにいたら、誰でも。
 それに――彼女には前科がある。
 パルクールレースで僕らに買ったら、僕を奴隷にすると宣言した。
 さらに、どんなことをするのかと聞いたら、私が如何わしいことをする、とも。
 ……怖気が走った。
 能力は僕のほうが上だとしても、央輝は夜の社会で生きているのだから恐らくは勝てない。るいや花鶏でもおそらく大変なレベルだろう。
 そんな彼女に襲われたら、きっと僕は一溜まりもない。アッという間に剥かれる。
 でも彼女は仁義を通すし……大丈夫な気はするけれど……


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