過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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32:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 15:13:42.68 ID:sZDacFKmo
朝起きると、既に夜子はいなかった。
恐らく帰ったのだろう。昨日の元気さなら心配ない。
僕はそう思いながら制服に着替え、キッチンに行く。
……ちんまりとしたおにぎりが一つだけ、おいてあった。
智「早く、早く、早く」
少し準備に時間を食い過ぎてしまった。
このままでは学校に遅刻する。
優雅に――なんていっている暇はない。全力で走る。
いつもはいる宮和も既にいなかった。
智「うわーん」
通りがけの公園で、時間を見ようと時計台を見上げた。
そこに、足があった。
少女『――――――――――――』
智「――――」
思わず足を止めた。
るいが言っていた都市伝説の話を思い出す。
それは、まるで幽霊のような風貌で、選ばれたものを唄で誘うらしい。
つまり、だ。
僕が見ている、時計台に腰をおろし、何かを語りかけるように唄っている彼女こそが。
智「少女、A――――」
これが。
僕らの、呪われたおとぎ話の始まり。
ちなみに。
学校にはギリギリ間に合った。
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