過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
1- 20
69:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:10:25.46 ID:sZDacFKmo
 一週間と少し前の、夜子の事を思い出す。
 あの足元のボード――あれも、こんなものによく似ていた気がする。いや、きっと同じだ。
 形は違えども、起源は一緒。
 それは、ポメラニアンやゴールデンレトリーバーを同じ犬だと判断するように。男爵とメイクイーンをじゃがいもの種類だと思うように。


 ■■■■■■■■――――!


 巨大な騎士は鋼の身体で吼える。
 八対と四本の歯がギラリと光る。
 光源などないにもかかわらず。

 それは踏み出した。
 響くのは予想以上に軽い地鳴り。

芳守「っ……!」

 芳守さんが唾を飲む。
 そして同時、騎士が駆け出した。
 それに宿るのは――敵意、悪意。そして、殺意。
 幻想ではない意思が僕らを討たんと狙う。

 それは――一直線にいた僕を狙った。
 僕の足は、まだ動かない。

央輝「クソッタレが!避けろ!!」

 ヒュンっ!と視界の端でナイフが飛ぶ。
 それは勿論のことながら鋼の身体に弾かれたが、一瞬だけは気をそらした。
 その瞬間に、僕は央輝から足蹴を喰らう。

智「――――っ!」

 央輝も瞬間に後ろに飛ぶ。
 丁度僕がいたところを騎士の刃が過ぎった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/832.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice