過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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984:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/02(日) 22:57:33.87 ID:zfGkbpcfo
 扉を開けると、そこには今屋敷にいる人数に差し迫る人数がいた。

カゴメ「遅いぞ和久津(弟)。ホストならばもっと早くしろ」

暁人「お前はどれだけお客様なんだよ!」

カゴメ「知っているか暁人。私は神様だ、そしてお前は路傍の石に過ぎない」

暁人「そこは『お客様は』だろ!?というかどこまでも俺をとぼしめないと気が済まないんだなお前は!」

 そのやりとりに、少しだけくすっと来る。
 カゴメさんとはたまに……ほんのたまに、あそこであうこともあるけれど、こんなやりとりを見たのは久しぶりだ。
 その影に隠れて、紅緒と春さんが顔をだす。やや遅れて、伊沢も。
 ……あの子の姿は、ない。
 表情にそれを悟られないようにしつつ、仕事で鍛えた営業スマイルを向けた。

智「いらっしゃい、みんな。まだ時間あるけれど、今日は楽しんでいってね」

紅緒「こっ、こちらこそお招き頂き恐悦至極に存じたてまるりまする……あれ?」

伊沢「……なにやってんだ『無し』」

紅緒「なっ、無し!?何が、どこが!?胸、胸のこといってるの!?」

伊沢「頭のことだアホ。テメェの胸は板だろうが」

紅緒「なっ、な――――――――っ!!!」

暁人「頭に関してはお前も同じようなもんだけどな」

伊沢「あぁ?何だ瑞和、テメェぶちのめされてぇのか!?」

カゴメ「そうしたなら、まず初めに地面に転がるのは貴様だということを覚えておくといい」

 こき、とカゴメさんの指が鳴る。
 開けっ放しの扉を、風が吹き抜けた。


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