165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 21:45:09.88 ID:Vac5WSOJo
「いいよ」
私は左手に持っていた缶をベンチの上に置き、右手を握るアイツの手に重ねた。
「お願い。胸を張って。アンタは何一つ悪い事なんてしてないじゃない」
「でも……」
でも。アイツは罪悪感から逃れられないだろう。
変なところで強情で、頑固なんだから。
だけど私は、アイツの力になりたいと、そう思ったから。
「もし仮に、嘘をついて隠してきたのが悪い事だって言うなら――」
私が。
「――私が許すよ」
私じゃたかが知れてるけどさ。
「何回でも。何度でも」
怖い?
苦しい?
悲しい?
痛い?
教えて。
知りたい。
お願い。
応えて。
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