240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/01(火) 00:43:33.63 ID:d+YdCQMdo
結果など最初から分かっていた。
学園都市への貢献度での格付けとはいえ垣根帝督は序列第二位。 じぶん
まして第三位との間には圧倒的な実力差があるとまで言わしめるのだ。まさか第四位が敵うはずもない。
その証拠にそれなりのカードを切ったつもりが軽くあしらわれた。
彼はその場を一歩たりとも動いていないし、両手をズボンのポケットに突っ込んだままだ。
「そのスカした態度がイラつくんだけど」
ちっ、とこれ見よがしに舌打ちし麦野は苛立ちに眉を歪めながら不快感を露に垣根を見据えた。
「一体なんの用よ、『未元物質』。無駄話するような間でも状況でもないでしょうに」
「そりゃま、そうだがよ」
やれやれと首を振って垣根は両手をポケットから取り出し、右手をジャケットの胸元に入れる。
「っ――!」
思わず身構えるが、彼が取り出したのは何の変哲もないタバコのパッケージだった。
慣れた手付きで一本取り出し口に咥え、それから。
「……あ。悪りぃ。火、持ってねぇ?」
返事の代わりにわりと本気でぶっ放した。
「おーサンキュ。どっかでライター落としちまったみたいでよ」
なのに垣根はその青白い一撃を翼で受け、撒き散らされた余剰分で器用に火を点けた。
ああ、なんだろうコイツ。マジ殺したい。
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