245:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/01(火) 19:23:21.18 ID:m4C+EIFNo
相変わらず面白いな
246:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/01(火) 23:03:38.20 ID:d+YdCQMdo
「『ピンセット』……だっけ。これをなんに使おうってんのよ」
会話の基点となる部位はそこ。
彼の欲している超科学の産物。欲しいのなら奪えばいい。ここはそういう世界だ。
金銭での売買など手段の一つでしかない。最も分かりやすく手間が省けるという理由以外には存在しない。
247:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/01(火) 23:15:53.32 ID:d+YdCQMdo
だが垣根は瞬時に答えない。
「んー……」
逡巡する。仕草こそ軽薄だがその眼光は値踏みするように麦野を見ている。
248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/01(火) 23:31:33.95 ID:d+YdCQMdo
「なっ……!」
暴挙にも暴挙だった。質問に対して一切答えてない。
どころか、垣根は『ピンセット』だけでは飽き足らず麦野まで寄越せと言ってきた。
249:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/01(火) 23:41:22.60 ID:losXO+xDO
遅さが気にならない程のこの読みごたえ
250:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 00:03:51.39 ID:v39FFWdbo
垣根も麦野も、言葉の裏にあるものには気付いている。
だからこそ垣根は麦野の問いを誘い、麦野はそれに乗った。
麦野沈利という、『ピンセット』などとは比べ物にならない要求。
その価値は他の誰より麦野自身が一番知っている。
251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 00:31:17.99 ID:v39FFWdbo
それを自覚して垣根は発言している。
学園都市に七人いる超能力者。その全員が自覚している事だ。
他に比類なき能力を全開にすれば天災にも匹敵する。
二人は知らないだろうが、一月近く前に高位能力者同士の戦闘が起こっている。
252:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 00:49:49.96 ID:v39FFWdbo
その中でもさらに、他の追随を許さない能力者が二人。
垣根帝督はその片割れだ。
万軍に匹敵する麦野にしても彼には敵わない。天災どころか天変地異だ。
そんなものが本気で動けばどうなるか。答えは明白。泣き叫ぶか呆然とするしかない。
253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:10:44.98 ID:v39FFWdbo
麦野は正直なところ落胆していた。
彼女自身に匹敵する対価が何かと期待しれいれば。
対価どころではない。これは脅迫だ。
巻き込まれたくなかったらという文句は暴力そのものだ。それはもはや交渉ではない。
254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 04:02:54.05 ID:v39FFWdbo
だだっ広い空白の空間。
二人の超能力者が対峙しているそこは気化爆薬でも溢れているような気配で満ちていた。。
麦野は既に臨戦態勢だ。攻撃こそ仕掛けないもののいつでも迎え撃てる。
こちらから手を出したところで先ほどのように軽くあしらわれるのは目に見えている。
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