過去ログ - 御坂「名前を呼んで
1- 20
255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 04:23:42.07 ID:v39FFWdbo
垣根が自身にリミッターを科しているのであれば麦野にも抵抗できる。
無論そうだったとしても格の差は如実に現れるだろうが瞬殺されるような事もあるまい。

その上麦野の能力『原子崩し』の特性、真骨頂は高々威力の砲撃。
あらゆる防御、障壁を食い破る高熱量の一撃だ。
垣根だからこそそれを受ける事ができるだけで、垣根以外には破壊しか生まない。
たとえば真上にぶっ放せば地上まで易々貫通し得るだろう。

退路がなければ作ればいい。麦野にはそれが可能だ。
観測できない以上誰かを巻き込む可能性は否めないが、確率としては高いともいえない。
当たったら、まあ運が悪かったと思って諦めてもらおう。文句はないだろうし。
死人に口無し。いい言葉だ。

「……っ」

吐き気がする。麦野は表には出さないものの自分の思考に嫌悪感を抱かずにはいられなかった。

仲間意識など持ち合わせていないのはどっちだ。
表面上は愛だの友情だのと美辞麗句を並べておいて邪魔になったら掌を返す。
巻き込むはずがない。確率的には低い。何より彼女らは麦野の能力がどんなものなのか分かっているから適当に回避してくれるだろう。
相手の信頼を言い訳に自身を正当化。そもそも信頼など得られるはずもないのは見ての通りだ。
その上最後には運頼み。祈るだけなら誰にだってできる。神様なんて信じちゃいないが。

(当てない。当たるもんか。私がそんな下らないミスをするはずがない――!)

人混みの中、目隠しをして銃を撃って知り合いに当たる確率はどれくらいのものか。

だが撃たずば自分が、そして彼女らが――。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
751Res/479.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice