307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/09(水) 03:38:41.14 ID:eTlxd+mXo
彼がどんな理由で奇妙なゴーグルを付けていたのかは容易に想像が付いた。
昔、大戦下のドイツでこの街と同じような事が行われていたらしい。
超能力者の開発。第三帝国は本気で超能力を戦争に用いようとしていた。
当時その存在は単なる絵空事でしかなかった。超能力の実在が白日の元に晒されたのは大戦後の事である。
今だからこそこうして学園都市が成立しているが、端から見ていた人間にとっては笑えないジョーク以外の何物でもなかっただろう。
知識も技術もなしの手探りで行われた結末は、言わずとも分かるだろう。
人体実験という名の浪費。一体どれほど食い潰したか。
多分この少年に行われていたのも同じようなものだった。
体晶とは別のアプローチからの、非人道的能力開発。
『プロデュース』、『暗闇の五月計画』、『暴走能力の法則解析用誘爆実験』……似たようなものは幾らでも出てくるだろう。
ああ、そういえば都市伝説か何かでそういう噂を聞いた事がある。
確かにこれは信じられないし信じたくない。だがどうやら実在しているらしかった。
――まったくどんな冗談だ。
、、 、、
そう思ってしまうあたり、浜面はまだまだなのだろうけれど。
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