514:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/28(月) 00:55:27.30 ID:HzsBRm/Uo
(心当たりがある、か。しかし『アイテム』の誰かだとしたら……相手は誰だ?)
現在この場にいるのは麦野たち『アイテム』と垣根たち『スクール』だけのはずだった。
砂皿は外部への警戒を担当させている。
緊急の埋め合わせである彼を信用していない訳ではないが、信頼し切るには足りない。
屋上あたりで主要連絡経路を抑えているはずだった。
そして残る二人は施設の制圧と『アイテム』の残り三名への陽動を担当している。
同系列の能力者か余程の特殊な例を除き『心理定規』はほぼ敵無しだ。
とすれば――。
(アイツか? いや、『アイテム』を相手には出来る限り交戦しないようにっつってある)
垣根の思い浮かべた頭に土星の輪のようなゴーグルを付けた少年。確かに彼ではない。
彼は『アイテム』の構成員ではない浜面と交戦し、既に死亡しているのだがその事を垣根が知るはずもなかった。
(って事は、まさか――)
嫌な予感がした。
少なくとも『アイテム』の誰かであろう人物が交戦している相手は施設の一般局員や警備員の類ではない。
能力者か、さもなくばそれに類する特殊能力を持った誰か。
学園都市の暗部に属する誰か。
(――『スクール』でも『アイテム』でもない、第三勢力がこの施設にいやがる――!)
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