515:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/28(月) 01:42:11.49 ID:HzsBRm/Uo
「……麦野」
呼びかけ、垣根は横に立つ少女を見る。
こちらを向いた彼女は――、
――ああ。それだけで充分だ。
すぐにいつもの暗部組織『アイテム』のリーダー『麦野沈利』の顔に戻る。
そこにはもう弱々しい彼女の顔はなかった。
が、彼女が垣間見せた年相応の少女のような表情に垣根は頷く。
垣根は麦野に約束した。
彼女を、そして他の『アイテム』の少女たちを守ると。
彼女の信頼を勝ち取るためにも。
同時に自身のプライドを守るためにも。
そして、口にはしないが、ほんの一瞬だけ見えた麦野の表情に応えたいという小さな思いから。
「――――行くぜ」
両手をジャケットのポケットに入れたまま。
視線は往く先、射抜くように見据え。
ばさりと、背に白い羽毛に似た光が翻る。
「――――俺の女を泣かすヤツはぶち殺す」
学園都市序列第二位。
『未元物質』垣根帝督が出陣する。
――――――――――
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