542:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/06(水) 02:26:53.13 ID:9x90pYpVo
「……分かった」
そう言って浜面はその場にゆっくりとしゃがむ。
鋸を床に置き、そしてまたゆっくりと立ち上がる。
「そうです。そのまま後ろに――」
下がれと。
言う前に浜面は鋸を査楽の方へと床を滑らせるように蹴り飛ばした。
「っ――!」
攻撃ではない。
それにしては速度はあまりにお粗末だし、単純に査楽へと蹴って寄越したつもりだったのだろう。
だが長すぎ先端と柄の部分で比重の違う鋸は査楽の左手方向の壁へと向かう。
くるくると回転しながら平坦な床を滑り、そして壁にぶつかりかつんと音を立てる。
「ちっ――」
舌打ちし、思わずそちらに目を遣った瞬間。
どづっ、と鈍い音と共に右腿に激痛が走った。
751Res/479.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。