567:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 00:48:30.99 ID:ysMFY1nFo
彼が何者なのか。
どうして麦野と共にいるのか。
浜面の理解の及ぶ範疇ではなかったが、何にせよ彼女の無事は確認できた。
もっとも麦野が危機的状況に陥っている可能性など考える必要もないのだが。
思考を戻す。
数秒の間とはいえど意識を完全にそちらに持っていかれてしまった。
それはこの状況では致命的なものとなり得るというのに――。
――――こつ、と。
靴音が響いた。
(しまっ――!)
浜面は己の愚に歯噛みしながら振り返る。
そこには――。
「……鬼ごっこはそろそろ終わりですか?」
ズボンの右を赤黒く染めた査楽が扉に寄りかかるように立ちこちらに視線を向けていた。
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