566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 00:17:13.03 ID:ysMFY1nFo
俯瞰するような画面の中、そこに『アイテム』のリーダーがいた。
しかし――。
「…………誰だ、コイツ」
彼女の隣に立つのは誰だ。
浜面は思わず小さく呟いた。
くすんだ金髪にいかにも高級そうなジャケットを羽織った優男。
一見ホストのようなその風体には似合わない、どこか刃物のようなギラついた気配を纏った少年。
モニターの中で薄く笑む彼は、麦野と何やら話ながら――、
『――――――』
ふっ、と。
視線を上げ、彼がこちらを見上げた。
「っ――――」
それは偶然だったのかもしれない。
しかし浜面には彼がモニター越しの視線を感じたように思えた。
カメラ
そして彼は軽く手を挙げこちらに指を差す。
親指を立て、人差し指を向け、残る三指を握るその形は――。
――――――BANG
ぶつん、と。
跳ね上げるような手の動作と同時にカメラの映像が途切れた。
「――――!」
それは完全に偶然の産物だったのかもしれない。
けれど――浜面にはどうしても――。
彼が超能力者第二位『未元物質』垣根帝督だという事を浜面は知らない。
そして、滝壺も。
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