25:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 20:28:04.29 ID:JeVAPgDO
上条がこうして自分から病院に赴くのは初めての事だった。以前の上条の事は知らないが、自分の知る限り病院に来る時は包帯やら何やら巻かれて見慣れた病室で目を覚ますというのが彼のパターンで。いつもお世話になっている冥土帰しに診てもらえるかどうかが懸念だったが、そこは杞憂だったらしく、胸を撫で下ろしていた。
「……はぁ、明日から飯どうしよう」
レントゲンを撮り終え、再び呼ばれるまで待合室で上条は待機していた。
これから飛ぶ出費の事を考え、上条は肩を落とす。だが自分の身体の異変を放っておく訳にはいかない。幸い、インデックスは上条の身体の異変をまだ知らない。
出来るなら、知らせない方がいい。知らないまま治ればそれで越した事はなかった。
「おや、とミサカは珍しい来客者に少し驚きつつ声を掛けます」
すると上条にとって聞き覚えがある声が耳に届いた。
「おう、御坂妹か」
「はい、とミサカは貴方がプレゼントしてくれたネックレスをチラリと見せます」
独特な言い回しで上条の目の前に映ったのは、美琴と全く同じ容姿をした少女だった。
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