過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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6:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 15:11:52.27 ID:JeVAPgDO

御坂美琴にとって、上条当麻は救世主であり───想い人だ。

あの絶望の縁に立たせた事件、絶対能力進化(レベル6シフト)実験。自身のDNAマップを基にして、自身のクローン(シスターズ)が産み出された。そしてそれを学園都市第一位である一方通行が二万体撃破することで計算上誰一人として辿り着くことの出来ない高み、レベル6へと上り詰める事が出来るという不条理な実験であった。

元々は幼少期、筋ジストロフィーを治す手伝いをしないかと科学者に促され、提供したDNAマップ。それが別の目的で使われ、ただ殺される人形としてシスターズは産み出された。それを知った美琴は怒り狂い、塞ぎ込み、暴れまわった。

誰一人として自分の苦悩に気付かない、見て見ぬふりを通される中。ただ一人、彼だけは立ち上がりその身をボロボロにしながらも美琴の絶望を砕いてくれた。

無能力者でありながら学園都市の最強に立ち向かうその姿、底抜けに優しい性格。実験要素でしかなかった妹達に生きる意味を教えてくれた。与えてくれた。

そして自分にも胸を張っていいんだと諭してくれた。

彼がいなかったら……もしくは彼以外の誰かだとしても、きっと自分は立ち直れなかったと美琴は思う。砕けたままの息する人形として自ら生きる意味をも手放してしまいそうな、そんなズタズタな心は彼でなければ癒せなかったであろうと、トクンと脈打つ鼓動と共に胸に刻み込んでいた。

彼がいるから、自分は笑っていられる。この想いは、恐らく一生消えることはないだろう、寧ろ消したくないと自分で再認識した。




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