過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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772: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:56:02.99 ID:3y0709oDO

「美琴………………」

上条は今自分が何処に向かって、これからどうするのかを自分自身でもよく分かっていなかった。

自身の頭にあるのはあの時の恐怖に震えた美琴の顔。

「………………っ」

明らかな拒絶、明らかな畏怖。
自分と言う化け物に、何処か行け、いなくなれと言っている様な表情。

思い出しては、胸が苦しくなった。

自分は好きだった少女に何をしようとした?
守ると決めた少女に、何をしようとした?
一歩遅ければ、殺してしまっていたのかも知れなかった。

右手を見る。
異能の力を消す幻想殺し。
この力で、救うと決めたのに。
守ると決めたのに。

「くそ………………!」

視界が滲む。もう何がなんだか分からない。
とにかく自分に腹が立っていた。

舞い上がっていた。
美琴に近付けて、仲良くなれた様な気がして。
あの実験の時だって、救えた様な気がして。



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