8:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 15:34:14.61 ID:JeVAPgDO
「お昼ご飯抜いたって言ってたけど、ちゃんと食べなさいよね」
「別に今日は放課後の補習もなければ体育みたいな身体を動かす授業がなかったからいけると思ったんだけどな」
「自分の体質忘れた訳じゃないんでしょ?何かが起きるっていう不測の事態にいつでも対応できるようにしときなさいよ」
「うぐっ……反論できない……」
うだーっと上条はテーブルの上に項垂れた。どうしていつも俺はタイミング悪いんだーとボソボソ呟いてる声も美琴の耳に届いた。
──クスッ。
そんな彼を見て、美琴はふと笑みが浮かんでいた。不謹慎だと思うが、こうして上条と食事できるチャンスが回ってきているのだ。上条と一緒にいれるのだ、楽しくないわけがない。
「ま、懲りたらこれからしっかりと準備はしておく事ね」
顔のニヤケもそのままに美琴は断言する。
「うぃーす」
「お待たせしました。ハンバーグセットのお客様」
「あ、はい」
店員が来た途端テーブルから飛び魚のようにガタッと身を起こし、待ってましたと言わんばかりの子供のような無邪気な笑顔を見せた。
「───///」
毒牙を抜かれたとはこの事を言うのだろうか、その彼の笑顔を見るや否や美琴の顔はポンッと音を立てたような気がした。
「……///あっ、それでこちらがカルボナーラのお客様っ」
……彼のそんな言動は無差別攻撃だったらしい。
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