過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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804: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/08(火) 00:01:24.59 ID:xQJ3T/5DO

 いくら待っても一方通行は戻って来なかった。
何となく、胸騒ぎがした気がした。
何故だか分からない。
分からないのだが、打ち止めもまたそうだ。

「お姉様…………っ」

「………………」

ギュッと打ち止めの手を握る。

胸騒ぎ…………上条に、会えなくなってしまうのかという胸騒ぎだった。
もう夜に近い闇が押し迫っていて、この公園を照らすのは備え付けられた街灯だけが頼りだ。
その暗さもまた美琴の心に不安を塗り付けている。

「あの人…………能力使ってる…………」

「え…………?」

そしてその打ち止めの言葉が美琴の心臓を鷲掴みにするみたいに響いた。
一方通行が能力行使の状態になっている、という事は。

「戦ってるの…………?」

それなら、誰と?



…………いや、恐らく。考えるまでもない。




「ツンツン頭のあの人に、もう演算解除出来ないの。振り切られて、ずっとそのままだからあの人とかどうかは分からないけど…………」

分からないけど──────感じる。

説明出来ないが、感じる。

「打ち止め!行くわよ!」

「うん!」

気が付けば美琴は走っていた。
自分と、妹達と、一方通行と、そして上条の縁のあるあの場所へ。



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