過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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830: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/09(水) 00:55:29.43 ID:kI7EFVyDO

「完全に、テメェに取り込まれたって…………考えても、いいかもな……」

そしてその一方通行を、打ち止めが支えている。
しかしそれを見ても、上条はいまだに状況を把握出来ていなかった。

一体どういう事だ。
打ち止めも、一方通行に殺されたのではなかったのか。

上条の目に写る、横にいる美琴と前方にいる打ち止め。
そこで上条はハッと気付く。

「おい、一方通行…………実験が再開したってのは…………」

「へ?ミサカはそんな事全然聞いてないよ?」

一方通行の身体をギュッと抱き締めながら、打ち止めは素っ頓狂な声を上げる。

「でも、あいつは再開したって…………」

「え?何言ってるの?この人がもうそんな事する訳無いよってミサカはミサカは言い切ってみる」

その一方通行を全て信じている様な打ち止めの言葉、行動に上条は事実を悟った。

「ね?」

「嘘、だったのか…………?」

「…………。 …………チッ」

打ち止めの無条件で一方通行を信じている一途な心。
一方通行に向けられた、そんな打ち止めの純真無垢な笑顔と上条のその問いに返したのは、舌打ちだけ。

…………一重にそれは、肯定を意味していた。

「当麻…………一方通行も、アンタを探してくれてたのよ……?」

そして上条の耳元に届いた美琴の声。
他のどんなものよりも、上条の脳に染み渡るその声に、上条もやっと肩が下りていった。



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