931: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/11(金) 23:49:04.39 ID:IZ5RBuRDO
「無理だと思っているンだろ?ンならもうやめちまえばいいじゃねェか」
「…………っ」
「ちょ、一方通行?」
打ち止めが咎める様に名を呼んだが、一方通行はそれを手で制した。
「ンなウジウジしてる奴に、能力なンざ出るかよ。もう荷物纏めてここから出て行きゃいいだろォが」
「……………………」
佐天の目に段々涙が溜まっていく。
下唇を噛み、必死に堪えようとする表情は悔しさを表していた。
「……………………さい」
「あァ?」
とうとう俯いてしまった少女から、掠れた様な声が響いた。
手をグッと握り締め、それは震えてもいる。
「勝手な事言わないで下さい!!あなたに…………私の何が分かるって言うんですか!私の苦しみが分かるんですか!?第一位に無能力者の気持ちが分かるんですか!?」
「佐天さん!?」
怒りに任せ、怒鳴り散らした佐天に初春が止めようとするが。
打ち止めが初春の手を取って、落ち着いてと視線で訴えた。
「あァ、分かンねェな」
「だったら…………!」
「だが、諦めたらそこまでなンじゃねェのか?」
「え………………」
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