940: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/12(土) 00:03:04.20 ID:UNVgwFaDO
「おお…………あれ、俺どうしたんだっけ」
記憶が前後しているのか、起き上がりながら頭を押さえて目をパチクリとさせるのだが、まずはこの状況に戸惑った。
「え、え、何だここ。何でこんなに人がいっぱいいるんだ?」
この部屋にいる人数は自分の知る限り過去最高だ。
自分を含め、何とその数十人。
見れば知らない少女の姿も…………いや、一度会った事あるなと記憶を呼び起こすのだが。
「ここ、俺の部屋だよな……?」
しかし今はそれよりも状況をまず把握する事が先決だろう。
「うん」
上条の体調を心配しながら美琴が答える。
「皆はとうまの退院祝いでここにいるんだよ!」
「へっ?」
インデックスの言葉に上条は素っ頓狂な声を上げた。
退院祝い、だって?
「そうなんだ。大勢の方が楽しいだろうから、皆でやろうという事になっていたんだがね」
「まじっすか。俺なんかの為に」
「もっとも、御坂君と二人っきりの方が良かったかい?」
からかうように上条に木山は突っ掛かった。
いや、実際からかっているのだが。
「いや、嬉しいです」
しかし上条は鈍感故にそのからかいも効かなかった。
素直に嬉しい。
たくさんの人が自分の為に集まってくれているのだ、嬉しくない筈がなかった。
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