過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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389: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/03/02(水) 05:30:38.27 ID:rZgOZofOo
俺の目に留まったのは、緑の羽が生えた白いプラモデルと赤い羽根が生えた赤いプラモデルだった。
白い方はいかにも主人公が乗ってそうな、ヒロイックな感じが印象的だ。
一方、赤い方は左手に対して右手が異様に大きく、いかにも悪役といった異形さである。

「ああ、これですか。これはコードギアスというアニメにでてくるロボットのプラモデルなんです」
「コードギアス?」

これまた初めて聞く名前だな。

「実はこの間、黒猫さんにお勧めアニメとして教えていただきまして。確かここにお借りしたDVDが……」

ごそごそと押し入れを漁りだす沙織。

「ありましたわ――あうっ!?」

DVDを見つけた拍子に、押し入れの棚板にごちんと頭をぶつけてしまったようだ。

「うう……」
「おいおい、大丈夫か?」

そりゃ、そんな狭いスペースに収納したらおまえのでかさなら頭の一つや二つはぶつけちまうだろ。
妹のドジっぷりに少し呆れながらも、頭をさすってやる。

「も、もうお兄様! 私ももう子供ではないんですよ?」
「はは、すまんすまん」

いつものように会話ができている。いつもの沙織、いつもの俺たちの関係だ。
どういうことだ? 実はわだかまりなんてのは最初から存在してなくて、ずっと俺の独り相撲だったってことか?

「はいっ、これですわ。お兄様」

一人悩む俺に向かって、沙織が一つのDVDを差し出した。
そのパッケージを見て、一目でピンときた。

「ああ……いかにも黒猫が好きそうな感じ」

そこに写っていたのは、細身の、仮面をつけた主人公と思しき人物だった。
合わせて黒いマントも羽織っており、どことなくマスケラの主人公と同じ雰囲気を感じさせる。



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