過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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74: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/15(土) 21:11:25.81 ID:sKl065BRo
ああ、謝ってくれた……のか。えらく唐突だけど。
……おまえらの気持ちは伝わったよ。そうだな。もうこの件は水に流そう。
麻奈実に俺がセーラー服フェチだと誤解されたままなのはちょっと気にかかるが、ちゃんと説明すればわかってくれるだろう。
俺秘蔵のエロ本を見られてしまったわけじゃないし、眼鏡フェチだとばれたわけでもない。
俺も過ぎたことをいつまでも引きずって、ちょっと大人気なかったかもな。
「頭あげろよ。俺はもう怒ってないからさ。むしろ俺の方こそ悪かった。あれくらいの悪戯、笑って許してやればよかったな」
三人の顔がパッと明るくなる。
気付けば、体が勝手に沙織の頭を撫でていた。
懐かしいな。いつぶりだろうか、こいつの頭を撫でるのは。
こいつがあんまりでかくなるもんだから、頭を撫でた記憶がちっとも出てこない。
むしろ、撫でられた記憶が存在するから困る。
しかし、相変わらず笑顔のまま俺に撫でられている沙織とは対照的に、桐乃の表情は暗くなっていた。
「ん? どうした?」
「……なんでもない」
なんでもないわけないだろう。そんなもの欲しそうな顔しやがって。
いつぞやの時と同じく、まるで子供が欲しい物を買ってもらえなかったような表情でこちらを睨んでいる。
「ふふふ、きりりんさんも頭を撫でてほしいのでしょう?」
沙織、おまえなに言ってんだ。こいつに限ってそれはねえよ。
こいつ、年上に甘えるとかそんなのとは対極にいるようなやつじゃねえか。
「ちょ、ちょっと沙織!? 何言ってんの!?」
ほらな。そもそも俺に頭を撫でられたがる理由がわかんねえもん。
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