過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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75: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/15(土) 21:12:27.39 ID:sKl065BRo
「いいではありませんか。お兄様は、今日はみんなのお兄様です。今日の頼まないともう機会はないかもしれませんよ?」
「う…………っ〜〜!」
沙織の言葉を聞き、意を決したかのようにおずおずと頭を差し出す桐乃。
え? なにこれ? 俺に撫でろってこと?
桐乃の意を図りかね、沙織に目線で助けを求める。
が、沙織は笑顔のままゆっくりと頷くだけだった。
ああ! もう、撫でればいいんだろ!? くそっ、どうなっても知らねえからな!
桐乃の頭にそろりと手を置く。
手を乗せた瞬間、ビクリと桐乃の体が跳ねるのがわかった。緊張しているためか、見てわかるほど肩に力が入っている。
しかし、ゆっくりと頭を撫でてやるにつれて、緊張が解けたのか肩の力も抜けていく。
ひとしきり撫で終わると桐乃は、心臓に手を当て、頬を紅潮させたまま、荒い息を吐いていた。
まるで重大な告白をした直後の女の子みたいな態度を前にして、俺は妙に気恥ずかしくなってしまい、顔が赤くなるのを感じていた。
忘れがちだけど、こいつってすごい美少女なんだよな。
「あ、ありがと……兄貴」
……………………………おい、ちょっと待て。今何て言った?
「え? ちょっと待て。沙織、一つ確認したいんだけどさ。ひょっとして裏テーマって…………あの看板の……」
「はい! 今日一日は私たちがお兄様の妹になってお兄様を元気づけようというテーマになっています!」
と、言うことは……
「にひひ、今日一日よろしくね兄貴」
「……っふ、覚悟することね、兄さん?」
ま、待て! 俺にそんな趣味はない!
なにこの企画!? なんで妹が増えると俺が元気になることになってるんだ!!
お、俺は断じてシスコンなんかじゃないんだああああ!!
第四話おわり
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