過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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184: ◆qPOxbu9P76[sage saga]
2011/01/05(水) 17:21:07.73 ID:09EWCUIo
恐る恐る扉を開け、部屋の中を確認する。
例の白いワンピースはちゃんとハンガーに掛けられている。これなら皺にもならなくてすみそうだな。
で、肝心の黒猫はというと――ベッドの上で既に寝息をたてていた。胎児のように背中を丸めた格好で眠っている。
しかし、決して気持ちよさそうにという感じではなくて、窓から差し込む陽光がちょうど顔に当たっていて暑そうだ。
カーテンを閉め陽光を遮断してやると、黒猫の眉間に寄った皺が幾分かましになった。
扇風機をこちら側に引き寄せ、お腹を壊さないように黒猫の腹にタオルケットをかけてやり、ぽんぽんとお腹を軽く撫でる。

「……なんで俺はこんなに手慣れてるんだ?」

自分の予想外の手際の良さに驚きつつも、ベッドに腰掛け背中越しに黒猫の様子を見やる。
扇風機が功を奏したのか、眉間から皺は消え、すっかり気持ちよさそうに眠っている。

「目を覚ました時のために、お茶でも入れてきておいてやるか」

一階に降りるため俺が立ち上がろうとしたその時、不意に左手を掴まれた。
いかん、ひょっとして起こしちまったか?
振り返ると、黒猫は未だ定期的に寝息を立てていた。どうやら無意識に掴んだだけみたいだな。
それにしても……、

「サイズ……やっぱりあってねえな」

先ほどまでは意識的に注視しないようにしていたのだが、やっぱり俺の服だとサイズが合わないようで、
左の鎖骨から肩にかけてのラインが露わになってしまっている。

……ゴクリ。

「……いかん、俺は何をしてるんだ」

ぶんぶんとかぶりを振って気を取り直す。このままじゃ間違いをおかさないとも限らない。
っていうか、こいつはなんでこんなに無防備なんだよ。
以前は俺のことを男として認識してないだけだと思ったんだが、こいつから告白してきた以上それはなくなったしなぁ。



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