過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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209:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/05(水) 23:26:20.61 ID:8XPEUFw0
――登校するとき桐乃の言った通り、学校が終わって家に帰ると、桐乃のおかあさんがティーパーティーを  開いてくれたの。お茶とケーキを揃えてくれて……あとは女同士だから、お喋りさえあればね。

「ほんと、あやせちゃんがお隣に越して来てくれて……桐乃も大喜びなのよ〜」

「もう、あかあさんたら〜あやせの前で恥ずかしいじゃん」

「いえいえ、おば様、わたしこそ桐乃の近くに越してこれて、嬉しくってしょうがないんですから〜」

「ありがとっ。それにしても、あやせちゃんてほんときれいな髪してるわよね〜。それにくらべて、うちの桐乃
 ったら……」

「おかあさん!、あやせに黒髪ロングが似合うように、あたしにはこの色が似合ってんの!!」

なんかこういうのっていいな〜って思った。今までは家に帰っても、お父さんは帰りが遅いし、お母さんも忙し
いから……こんなにお喋りする事なんてなかったもんな〜。――楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。

「ねぇ、あやせちゃん、これからはお隣同士なんだから、ちょくちょくこういったパーティーしましょうよ」

「わ〜、おば様いいんですか?」

「あやせちゃん、いいに決まっ……」

「お袋!、あと桐乃!、いつまで俺の部屋でくっちゃべってんだよ!……窓開けっ放しだと寒みぃーんだよ!」

「京介、なに急に怒り出して……せっかくティーパーティーしてるのに……変な子ね〜」

「あやせもあやせだよ!!……なんでお前は自分の部屋に居んだよ!なんでみんな部屋に居んのに防寒服を
 着てなきゃなんねーんだよ!……おい!桐乃!しれっとして、俺の電気ストーブ持ってくなよ!」

「だって、寒いんだもん!」

「あ!、お袋!、あんたが今、頭から被ろうとしてんのは俺の布団じゃねーか!」

「そうは言うけど、京介の部屋には電気ストーブしか無いじゃない、電気ストーブは桐乃が抱え込んじゃって
 るし……おかあさんだって仕方なくよ」

「ふふ、お兄さん?、せっかくお隣同士になったんですから、そんなに怒らなくても良いじゃないですか〜」

「あやせ!、お前の着てるのは毛皮か?毛皮なんだな?……だからそんな悠長な事を言ってられんだよ!」

わたしは新垣あやせ、大好きなお兄さんの家の隣に越してきたの……これからはいつでもお兄さんに会える。
でもでも、お兄さん?あんまり怒ると、お兄さんがわたしにキスした事……桐乃とおば様に話しちゃいますよ?

ここに越して来て本当に良かった。わたしとお兄さんの新しい生活が、いま始まろうとしているから。――

(完)


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