過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:12:22.34 ID:AkZboO+y0
――コノサキ ノ ジンジャ ノ ヤシロニ イル キョウスケ アヤセ――
そのタオルを林道の真ん中に広げ、風で飛ばねぇように四隅に石を置いた。
「よし、こんなもんだろ。……あやせ、俺の背中に乗れ」
「えっ! で、でも……お兄さん」
俺が背中に乗れと言うとあやせは躊躇していたが、今は四の五の言っている場合じゃなかった。これ以上霧が
濃くなったらまともに歩けなくなっちまう。それを説明するとあやせは、遠慮がちに俺に負んぶされた。
――さて、また戻るか。
往きに付けた目印を頼りに、あやせを負んぶしながら林道をゆっくり進んだ。こんな所で転んだりしたら、
足首を怪我しているあやせを更に苦しめる事になっちまう。
「お兄さん……大丈夫ですか? わたし、重くないですか?」
「大丈夫だ、軽いもんだ……」
だけどな、お前の胸がさっきから俺の背中に当たってるのは、……俺にとっちゃ大丈夫じゃねぇけどな。
「お兄さん、本当にごめんなさい……」
本来なら、あやせを負んぶしているこの状況――――俺の妄想モードは最大出力になるはず何だが、俺の胸には
何故か暖かく、そして懐かしい気持ちで満ちていた。…………遠い昔、桐乃をこうして背負ったっけ……
「着いたぞ……あやせ」
「ここがお兄さんの言っていた……御社? ですか?」
賽銭箱の脇を通って階段を5段程上がり、格子が嵌め込まれた扉を開け、あやせを背負ったまま中に入った。
「おっ、おっ、お兄さん! わたしをこんな所へ連れ込んで……な、何を考えているんですか!」
俺の背中で大暴れするあやせ。頭を張り倒されながら今の状況を説明する俺……。
「何を考えてるかって……お前とここで、一夜を過ごそうとだな……」
「変態! 変態! 変態! そういうのは……もっとわたしが大人になって……ブツブツブツ……」
あやせがえらい剣幕で俺の頭をボカスカ殴りながら喋るもんだから、『変態!』以外聞き取れなかったが……
なんとか今の状況を説明する俺。
「よく聞いてくれあやせ、あのままじゃ俺達は凍え死んじまう。山ん中や湖の近くってのは、あやせが思ってる
より夜は冷えるんだよ。ここならさっきの場所よりかは幾分ましなんだ」
俺の必死の説得に、ようやく俺を殴るのを止め……
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