過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:13:07.71 ID:AkZboO+y0
「お兄さんの説明はわかりました。……で、でも、少しでも変な真似をしたら通報しますから!」
通報できねぇからこんなんなってるんじゃねぇかとは……流石に言えず、俺はあやせを壁際に座らせた。
「お兄さんは、そっちの壁際に座って下さい。……絶対にそこから動かないで下さいね!」
「あいよ、あやせ……」
あやせはそう言うけどさぁ……タタミ2畳分もねぇスペースで、こっちの壁もそっちも壁もないと思うよ。
「お兄さん、ちよっとでも動いたら……通報しますから」
そう言ってから、あやせは両膝を抱えて俯き溜息を吐いた。キュロットスカートから覗く、あやせの白い太股に
眼が行きそうになるのを必死に堪え、俺はあやせの頭の遥か上の方を見つめていた。――時間だけが経過する。
「…………さん、…………下さい」
俺は歩き疲れていた事もあって、あやせが何を言ったのか聞き逃した。
「悪いあやせ、よく聞こえなかった。……もう一度言ってくれ」
あやせが躊躇いがちに、口を開く。
「……お兄さん、……抱いて下さい」
「ぶっふぉっ!! ……あ、あやせ? ……い、いまなんつった!?」
「わたしを抱いて下さいと……言ったんですぅ!」
絶ってーにあり得ねーあやせの言葉に、俺の脳ミソはパニックを起こし掛けている。俺が驚愕の眼であやせを
見つめていると、――――あやせは上目遣いで口を尖らせながら、ボソボソと言い訳を始めた。
「い、以前テレビで視た事があるんです……あの……その…………わ、わたし、寒いんです!!」
納得。確かにドラマなんかではありがちな設定だよな――――雪山なんかで遭難して、寒さを凌ぐ為に男女が肌
を寄せ逢うってのが。俺がそんな妄想をしている事を察知したのか、あやせは顔を真っ赤にして怒り始めた。
「け、け、穢らわしい! お兄さん! 何を考えているんですか!」
「お、お前が……抱いてくれって、い、いま言ったんじゃねーか!」
「た、確かにわたしそう言いましたけど……お、お兄さんが考えている様ないやらしい意味で言ったんじゃ
ありませんから!!」
確かに俺は、ちょっとエッチな事を考えちまった事は正直に認めるよ。でもよ、大して変わんねーと思わね?
大体、この状況で男がだよ、女の子から『抱いて下さい』って言われて、他に何を想像すんだよ。
「…………で、あやせが俺の方に来んのか?」
「お、お兄さんが……こ、こっちに来て下さい」
俺は――――『エッチな事なんて、全っ然考えていませんよ〜〜〜』って顔を必死に作りながら立ち上がった。
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