過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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124:suzuna って、コテあってた…  ◆XvsKHLIHQc[sage]
2011/01/09(日) 16:12:28.20 ID:RFTfpRYo
「なるほど」

ファイリングした資料を読み終えると一息つきそのセリフを漏らした。
何に納得をしたのかは知らないが、何かに納得したらしい。
それは自分と同じ所で納得したのか、はたまた違う所で納得したのか。
すぐに答えは出てきた。

「つまり、この第三次製造計画のミサカを使えば奴の電極を封じる事が出来るかもしれねぇんだな?」

着眼点は一緒だが、重要な点が一つだけ抜けていた。
垣根は頭がキレる天才だ。
しかし、私と違う点が一つだけある。

それは常識が有るか無いかだ。

「確かに、打ち止めの命令を無視出来るこの妹達を使えば電極を封じる事は出来るかもしれません。演算を切ってしまえば、相手は倒れるだけですから」

常識。常識とは、社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと。
この場合垣根は全て当てはまらない。
私は最後に聞いてみる。

「では、聞きます。仮に電極を封じ演算を切った状態の一方通行がいるとします。しかし、それは貴方と一方通行が戦った時と何の変わりも無いんです…貴方はなんで負けたんですか?」

「…」

答えは既に知っていた。
知らない。
覚えていない。
以前に聞いた話である。
だから私は答えを求めずに、話を続けた。

「お答えできないのは、分かっています。これで答えられたら、私が驚きますから」

垣根はイライラしていた。
それがよく伝わってきた。私もそろそろこの人と会話することに慣れてきたせいかもしれないが。

「待て」

垣根が言い出した。
これもまた予想できたことである。今の会話において、疑問点は必ず出てくるだろう。
たとえ、常識の無い垣根帝督にでも。

「何故、お前が一方通行があの戦いにおいて電極が切れた事を知っている?」

やはり。
ため息混じりの呼吸をして

「私、あの場に居ましたから」

そう言うと、垣根はまた納得したのである。



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