過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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126:suzuna ◆XvsKHLIHQc[saga]
2011/01/09(日) 16:14:37.05 ID:RFTfpRYo
「超よかったです。恨みは無いですけど、一方通行を倒すのが仕事ならきちんとこなしてもらわないといけませんから」

恨みがないと言うのは、嘘だろう。
プロデュースの件を知らないとでも思ったのだろうか。
あのファイルには挟んでいなかったのかもしれない。

後者である、仕事ならきちんとこなす、と言うのは事実だろう。
自分の仕事に誇りを持っているのかもしれない。そんなもの私は持ち合わせていないのだが。
仮に、それを持ち合わせたとしたら私はもう学園都市の暗部として板がついてきてしまったのかもしれない。

「はぁ」

またため息をつく。
タイミングが悪かったからなのか、絹旗はこちらを見て残念そうな顔をしていた。
誤解を与えてしまったのだろうか。

「いえ、違いますよ?」

さっさと誤解を解く。
自分はコミュニケーション能力的に低くは無いと思っている。高いとまでは思っていないが。
風紀委員で兼ね備えた気遣い方は大いに役に立つ。

「え、あ、大丈夫ですよ。私そういう事は超気にしませんから」

相手も気遣い方と言うのは習得しているらしい。
それもそうだ、アイテムで部下をしていたのだから。
部下として生きていくには、そういうのを気にしないと生きていけない。
かと言って、今は私と絹旗との間に格差があるというわけでもないが。
部下だった同士、相手を気遣うと言うのはなんだか笑えてくる。
風紀委員と暗部、形が違えど基本は一緒なのだ。

「ごちそうさまでした、凄く美味しかったですよ」」

チャーハンを食べ終わり、絹旗におれいをする。
この御礼は、嘘でもなんでもない事実である。
実際に美味しかったのだから。

「ありがとうございます、そういって貰えると超作りがいはありますね。アイテムだった頃は、作ってもらうのが当たり前になってましたから」
「ああ、よくありますよね。部下でもなんでもないのに…だけど、大体そういう環境を作るのは自分で自業自得なんですけど」
「そうですね、超イライラするんですけど、体が自然と動いていつの間にか作ってたりするんですよね。超自己嫌悪です」

話しが盛り上がる。

もしかしたら、立ち位置が似ているからかもしれない。
絹旗は、片づけを始める。
私はというと、それを手伝っていた。
癖、と言うものは恐ろしいものである。自然と人にために何かしないとと思っている自分がそこに居る。
自己嫌悪という訳ではないが、そんな癖を持っている自分が憎らしい。
一緒に片づけを始めるときに絹旗は驚いていた。


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