過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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9:suzuna ◆XvsKHLIHQc
2010/12/12(日) 14:17:18.15 ID:RcmkpT6o
その日の夜。
第七学区にある、初春が住む寮。
初春の部屋には、パソコンが2つ。サーバーが1つ。
パソコンの一つは、タワーPC。もう一つはノートパソコン。
完全冷房が利くように管理されている。
さらに、もう一台。パソコンではないがPDAと呼ばれる端末。
PCに出来る事は、ほぼ…ほぼだが出来る。
初春は、タワーPCを見つめる。画面には、無数のウィンドウ。
独自で立ち上げたプログラムを、適当に動かし、学園都市のサーバーへとつなぐ。
偽装。それにより、初春は学生でありながらSランクの権限を持つ事が出来るのである。

「学園都市としての利用価値があるから、生き延びた…!?あの時あんなにぐちゃぐちゃになったと言うのに…」

独り言をぽつりぽつりと言う。
こういう作業をしている時は、頭の中で考える初春。しかし、この時ばかりは驚きのあまり喋ってしまう。
あまり長いは出来ないので、PDFをダウンロードした後に、接続を切る。
PDFを印刷し、ファイリングをした。

(噂には聞いた事があります…学園都市の技術により死にたくても死に切れない能力者。Level5はもちろん、Level4、3…素養と言う言葉。素養さえあれば、生き延びさせられる。それが…学園都市)

頭の中で整理をする。
初春は知りすぎた人間である。
知識故、守護神とされているが一歩間違えれば、学園都市の敵側に着く事も出来る。
素養。
その仕組みを知った瞬間には、佐天涙子の顔が思い浮かぶのであった。

「そういう事ですか・・・」

初春は、天井を見上げる。
自分は何をやっているのだろうか、こんな事を知ったとしても自分は学園都市に対して絶望するだけではないのだろうか。
頭の中で、ぐるぐる回る自分なりの考え。

その時。

「俺の情報を、舐めまわすように見てるんじゃねぇよ」

窓に人。羽の生えた人のような何か。
トラウマになりつつある顔、容姿、声。
初春は、信じられないような物を見る目で、ベランダに立つそれを見た。


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