210:とある複製の妹達支援[saga]
2011/01/26(水) 16:25:31.51 ID:37Qky1eyo
安達「御坂さん」
美琴「何よ」
安達「これから俺は、君が『上条当麻』に対して抱いている感情をズバリ、言う。
……もしも、これが正しければ、俺は君に上条の事を教えてもいいと判断する。
仮に間違っていても、ここまで話してくれた事への感謝と信頼として、上条の事を話そう。
だから、間違っていたらハッキリと言ってくれて構わないし、気に喰わなければ電撃を浴びせてもいい」
美琴「いいわ――言ってみなさいよ」
――『御坂美琴』は、自分よりも『強い』かもしれない『上条当麻』に自分を『認めさせたい』
――そして、逆に自分を『侮っている』ように『感じられる』、上条の態度が『気に入らない』
――だから、『能力を使って』でも、上条に『勝ちたい』し、『負けたく』ない。
美琴「―――――――――――――――――――――ふーん」
安達「…………どうだ?」
自分よりも高い能力や権力を持った人間と出会った時に、人が覚える感情は多くはないし、それに伴う行動も限られている。
嫉妬、羨望、投影、理解、拒絶、肯定、絶望、希望、焦燥、憎悪。
ある者は相手との力の差に絶望し、
ある者は相手を目標に自らを高め、
ある者は相手の立つ場所を狙い挑み、
ある者は相手と対等に並び立とうとし、
ある者は相手に肯定され、認められようとする。
少女が少年へ求めたのは、果たしてどれであったのか。
……確かに能力が通じない事への対抗心も過分にあるのだろう。
でも『御坂美琴』という、多くの尊敬や畏怖、嫉妬を向けられて生きている少女が求めているのは、
自らを認め、対等になれる存在ではないのだろうか?
対等とは、言い換えれば互いに過不足がない、という事だ。
相手に期待する訳でもない、相手に気遣われる訳でもない。
余計な荷物を下ろした、一対一の個人と個人の、人間同士の等身大の関係。
――そして、その可能性を持った人物が現れた。
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