209:とある複製の妹達支援[saga]
2011/01/26(水) 16:23:32.31 ID:37Qky1eyo
安達「おーけー、認めよう。じゃあ、次だ…………負かしたい?」
次は割と簡単に答えが出た。
美琴「……電撃が効かない時に、そう思うことは多い、かな……でも、それだけじゃない、と思う」
安達「なるほど……少し、方向性を変えてみよう。上条と話していて、どんな時に腹が立つ?」
言われてみて、美琴は先程の上条とのやりとりを思い返す。
美琴「『ビリビリ中学生』呼ばわりされた時とか…………あと、無視っていうかスルーされると、ムカつくかも」
答えながら、何故、自分はこんなにも素直に質問に答えているのだろう、とも思う。
安達の質問の仕方が上手いのは勿論なのだが、それとは別に感じていることがあるからだ。
質問に答える度に自分の中にある『もやもや』としたモノが確かな輪郭を帯びてきている。
安達「……それは簡単に改善されると思うが……」
要するに印象とタイミングの問題だ。
彼女の名前よりも『ビリビリ』が上条にとっては印象深く、
また美琴が上条に挑もうとする時間帯は、彼にとっては特売という戦場へと赴く途中だからだ。
美琴「ど、どうすればいいの!?」
安達「とりあえず、それは後にしてくれ………次は、そうだな――『上条当麻』に『御坂美琴』を認めさせたい」
――カチッと、何かが噛み合った音がした。
美琴「…………思ってるかも……しれない」
何だろう、駄目な生徒を諭す教師のような心境になって来た。
今度、小萌先生に労いの言葉をかけよう、と密かに決意を固める。
安達「少し、掘り下げようか。……どうして、認めさせたいって思う?」
美琴「………………から」ボソ
安達「?」
美琴「私の電撃が効かなかった……から」
安達「――――おーけー、分かってきたじゃん……」
確かに彼女は上条が気に入らないようだ。
だが、それは能力が通用しなかった事への単純な怒りではない。
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