過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」
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642:とある複製の妹達支援[saga]
2011/04/04(月) 11:02:07.87 ID:DpEFMPO3o

挿話 『とある複製の露西亜回想A 〜食事編〜』


〜とあるレストラン〜


『凄いボルシチ』を出す、この辺では『有名な店』がある、と修道女に教えてもらった迫間は彼女と一緒にその店を訪れていた。

迫間「――いや、それにしたって『ワシリーサ』は無いだろ……」

食事の到着を待ちながら、目の前の修道女に対して明らかに偽名じゃないか、とツッコミを入れる。

ワシリーサ「えー? そうかなー?」

迫間「日本人の俺だって知ってるじゃん……『うるわしのワシリーサ』だろ? 飛行機の中で読んだよ」

初めての海外旅行という事で、少しは行き先の『文化』を学んでから行こうと買い漁った、大量の雑誌やガイドブック。
その中には、他国民向けに翻訳された『ロシア民話集』もあったのである。

ワシリーサ「あら、意外と勉強家なのね」

迫間「確か『ヘンゼルとグレーテル』に『三枚のお札』を足して『シンデレラ』で割った感じの話だろ?」

ワシリーサ「……流石に老婆相手に強盗やらかす不良兄妹の話や、トイレバトルがメインの昔話と同列に扱われたくはないけど」

迫間「何、その悪意のある童話解釈……あ、『シンデレラ』はいいのか?」

ワシリーサ「うーん、微妙な所よねー。私的にはシンデレラを探す為に街中の女の味を確かめるような尻軽王子は遠慮したいなー?」

迫間「謝れ! シンデレラストーリーに憧れる全世界の婦女子に謝れ!」

迫間が夢見る少女達の怒りを代弁し、咆えた。

ワシリーサ「あ、意地悪な義理の姉達の目玉を仲良くなった鳩が抉り出してくれる場面は個人的に共感出来るかも」

が、ワシリーサはそれを意に介する事もなく、メルヘンの裏側に潜む惨劇を嬉々として語る。

迫間「あの……食事前なんで、お手柔らかに頼むじゃん……ほら、何か他の客も嫌な目で見てるし」

店内の色んな所から冷たい視線が突き刺さって居た堪れない。







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