753:とある複製の妹達支援[saga]
2011/05/15(日) 21:18:16.20 ID:Ah7YFTiEo
【PM 3:18】
街を駆ける。
人混みを掻き分ける。
路地を抜け、死角を駆使し、追跡を躱す。
時間にしてみれば20分近く、走り続けていた。
そうして二人が辿り着いたのは、人気のない公園だった。
迫間「ここまで来れば……」
禁書目録「…………追っては来てないみたい」
結構な距離を走ったのだが、インデックスは少し息を乱す程度だった。
迫間「言うだけあって、逃げ足も中々のもんだな、インデックス」
禁書目録「でしょ?」フンス
迫間「走ったから腹減ったとか言い出すなよ?」
禁書目録「言わないもん! ……でも、油断しちゃダメだよ。相手は魔術師なんだから、この程度で済むとは思えないかも」
だとすれば、自分は一年間も逃亡生活を続けていない、とでも言いたげだった。
迫間「――分かってる」キョロキョロ
……周囲を見渡す。
通行人はいないようだった。
『上』から見て、角度的にも邪魔になる遮蔽物のない、この場所なら。
迫間「…………?」
――通行人がいない?
確かに自分は、『狙撃』の際のリスクや『戦闘』に巻き込むまいと、人通りの少ない道を選び、この公園へと逃げ込んだ。
だが、夏休みの初日。
学生達の街である、この学園都市で。
一人も公園に人間が居ない等という事態が起こり得るのか?
迫間「(これは――!!)」
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